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月別アーカイブ: 2025年11月

かたづけ屋のよもやま話~リサイクルとSDGs~

皆さんこんにちは!

リサイクルショップ かたづけ屋の更新担当中西です♪

 

~リサイクルとSDGs~

 

 

近年、あらゆる業界で「SDGs(持続可能な開発目標)」が注目されている。
その中で、リサイクル業は最も具体的に社会的課題へ貢献できる分野の一つといえる。
資源循環を通して、気候変動・廃棄物問題・雇用・地域発展など、幅広い領域に影響を与えている。

SDGsとリサイクルの関係

SDGsの目標の中で、リサイクル業が直接関与するのは以下の項目である。

  • 目標12:「つくる責任・つかう責任」

  • 目標13:「気候変動に具体的な対策を」

  • 目標14・15:「海の豊かさ・陸の豊かさを守ろう」

特に「つくる責任・つかう責任」は、リサイクル業が最も深く関わるテーマだ。
限りある資源を“使い切る”のではなく、“循環させる”という考え方が求められている。

資源循環のメカニズム

資源循環の仕組みは、大きく「リデュース(削減)」「リユース(再利用)」「リサイクル(再資源化)」の3段階で構成される。
このうちリサイクル業は、最後の“再資源化”を担う要である。

たとえば、使用済みのアルミ缶を再生すれば、新しくアルミを精錬するよりも約95%のエネルギーを節約できる。
また、古紙を再利用すれば森林資源の保全につながる。
これらの積み重ねが、CO₂削減という地球規模の課題に直結している。

技術革新がもたらす変化

近年、リサイクル業界ではAIカメラによる自動選別、ロボットアームによる解体、ブロックチェーンによる追跡管理などが導入されている。
これにより、従来の人力依存から脱却し、精度とスピードの両立が可能になった。
一方で、機械では判断できない“現場の感覚”を持つ人材の育成も不可欠である。

技術の進歩は、人の知識と経験を前提にして初めて真価を発揮する。
現場力とデジタル技術を組み合わせた「ハイブリッド型リサイクル」が、今後の主流になるだろう。

持続可能なビジネスモデル

リサイクル業は今や“社会的貢献産業”として位置づけられている。
しかし同時に、事業としての持続性も求められる。
回収コストの上昇、原料価格の変動、輸出規制など、経営を取り巻く環境は厳しい。
それでも、廃棄を減らし、地域循環を支えることこそが、長期的な利益につながる。

リサイクル業は単なる「環境ビジネス」ではなく、「未来を設計するビジネス」である。

かたづけ屋のよもやま話~資源を捨てない社会へ~

皆さんこんにちは!

リサイクルショップ かたづけ屋の更新担当中西です♪

 

~資源を捨てない社会へ~

 

 

リサイクル業は、現代社会における「環境インフラ」といえる存在である。
私たちが日々排出する膨大な量の廃棄物。その中には、再び利用可能な資源が多く含まれている。
この“資源の再循環”を支えているのがリサイクル業であり、持続可能な社会を築く上で欠かすことのできない仕組みとなっている。

リサイクルの根本理念

リサイクルとは、単に「ゴミを減らす」ための手段ではない。
その本質は「資源を循環させること」にある。
鉄やアルミ、銅、プラスチック、紙、衣類、家電など、あらゆる素材が再生の対象となり得る。
かつて廃棄物として扱われたものが、技術と仕組みによって再び製品やエネルギーへと生まれ変わる。

しかしこの循環は、自然に成立するものではない。
その裏には、正しい分別、安定した回収体制、精密な再資源化技術、そして業界を支える人の力がある。
つまり、リサイクル業は「人・技術・環境の連携」で成り立つ産業である。

増え続ける廃棄物の現状

日本では年間4億トン以上の廃棄物が発生しており、そのうち産業廃棄物が8割を占める。
処理能力を超える廃棄物が一部地域で問題となっており、最終処分場の残余容量も年々減少している。
この現実を踏まえれば、再利用・再資源化の促進は急務であることがわかる。

一方で、再資源化率は上昇傾向にある。
リサイクル技術の進歩や消費者の意識向上により、リサイクル率は50%を超える分野も多い。
だが、現場の実態は決して簡単ではない。
異物混入や不法投棄、海外輸出規制など、さまざまな課題が山積している。

リサイクル業の社会的価値

リサイクル業の存在価値は、環境保全だけにとどまらない。
資源を国内で再生利用することは、エネルギーコストの削減、雇用の創出、地域経済の活性化にもつながっている。
また、災害時には瓦礫処理・再利用の分野で重要な役割を果たす。
つまり、リサイクル業は「環境」「経済」「社会」の三軸で貢献する産業なのである。

今後の展望

今後のリサイクル業は、さらに“循環型社会の中核”としての役割を担うだろう。
AIによる自動選別システムやIoTによるトレーサビリティ技術など、業界はデジタル化の波に乗っている。
これからは、技術と倫理の両立が求められる時代。
「捨てない社会」を目指し、業界全体が一丸となって未来の資源循環モデルを構築していくことが重要である。