皆さんこんにちは!
リサイクルショップ かたづけ屋の更新担当中西です♪
品質の前提:再資源化は“品質が売れる”時代へ
再生材やスクラップは、需要側(製鉄・製紙・樹脂メーカー等)が使える品質でなければ価値が下がります。
つまり、量だけでなく品質が収益を決める時代。混入率を下げ、歩留まりを上げ、トレーサビリティを整えるほど単価と信頼が上がります。
課題①:受入段階の不備—入口で品質は決まる
受入で見落とすと、その後の工程で混入が拡大します。
対策:受入基準の明文化、写真記録、異物発見時のルール(返却・追加料金・再分別)。入口の判断が揃うほど、後工程が楽になります。
課題②:選別基準のばらつき—ラインの共通言語が必要
人が変わると判断が変わると、混入が増えます。
対策:混入の許容値、NG例の写真、色分け、置き場の固定、最終チェック。『誰がやっても同じ』を作るのが近道です。
課題③:保管品質—雨濡れ・混在・ラベル不足が単価を下げる
屋外保管で含水率が上がると、重量は増えても価値が下がるケースがあります。混在やラベル不足は誤出荷にもつながります。
対策:屋根・シート、区画、ラベル、先入先出、定期点検。保管は“静かな品質工程”です。
課題④:出荷クレーム—検品と記録で再発を止める
クレームが出ると再回収・再選別・再出荷で利益が消えます。
対策:荷姿・含水率・混入率の確認、写真、検品表、トレーサビリティ。『出荷前に止める』ほど強くなります。
課題⑤:データがない—改善が回らない
混入率、歩留まり、返品率、火災ヒヤリ。数字がないと原因が特定しづらいです。
対策:最小のKPIを決め、週1で振り返る。データは人を責めるためではなく、改善の材料です。
現場で効く:品質が安定する“受入〜選別〜出荷”の基本
受入時の確認と写真、選別基準、保管ラベル、出荷検品と記録。これを回すほど品質が揃い、単価が守れます。
まとめ:品質は“基準と記録”で作れる
現代のリサイクル業は『説明できる品質』が強みになります。次回は、相場変動の中で収益を守る経営の工夫と未来課題をまとめます。
次回は、相場変動に負けない粗利設計、サーキュラーエコノミー対応、DX、地域共生など“未来課題”を整理します。
追加:リサイクル現場で増えやすい“事故・ヒヤリ”と対策
- 巻き込み・挟まれ:コンベア/破砕機の立入禁止、ロックアウト/タグアウト
- 転倒:床の清掃、油水の拭き取り、動線の分離
- 火災:リチウム電池混入対策、温度監視、消火設備、初期対応訓練
- 破裂・爆発:ガス缶/スプレー缶の分別、事前破孔、投入ルール
- 切創:耐切創手袋、ガラス・金属の回収手順
- 粉じん:集塵、マスク、湿式清掃、健康管理
- 重機事故:死角対策、誘導員、速度制限、作業区画
- 化学物質:SDS確認、保管、漏洩対応、PPE
安全は“注意”ではなく“設計”で守れます。
追加:品質が安定する“受入〜選別〜出荷”の基本
・受入時:品目確認、異物確認、写真記録
・選別:ラインの基準、混入の許容値、色分け運用
・保管:屋内/屋外区分、雨濡れ防止、ラベル管理
・出荷:荷姿、含水率、検品、トレーサビリティ
“基準と記録”がクレームと再出荷を減らします。
追加:リチウムイオン電池混入問題—現代最大級の火災リスク
・入口での周知(張り紙/チラシ/HP/SNS)
・受入での検査(目視、金属探知、X線等の検討)
・危険物専用の回収箱、隔離保管(耐火容器)
・発熱・膨張の兆候共有(教育)
・消防・自治体・回収スキームとの連携
“燃える前に分ける”が最重要です。
追加:相場変動に負けない“粗利防衛”
・歩留まり改善(混入率を下げる)
・出荷ロット最適化(運賃と単価)
・品目別の原価把握(手間と時間を見える化)
・固定費の稼働率改善(設備を止めない)
・長期契約/連携で価格変動リスクを分散
“単価を追う”より“ロスを減らす”が効きます。
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この記事が、リサイクル業に携わる皆さまの『安全・品質・収益・地域からの信頼』を守るヒントになれば幸いです。